NYダウの出来高の薄さに気づいたら、S&P500に出会った話
みなさんこんにちは。まーきゅりーです。
前回、「NYダウが上がれば日経平均も上がる」という通説の逆をやってみたら、日経平均-NYダウ手法が生まれた話を書きました。今日はその続きです。理論上利益が出ることが分かったこの手法を、実際にトレードとして動かし始めたところから、また新しい発見が始まりました。
CFDがなかった時代、海外先物口座で実践していた
今でこそCFD取引で日経平均-NYダウ手法を回していますが、最初からCFDを使っていたわけではありません。私がこの手法を実践し始めた当初は、そもそもCFDという選択肢が手元になく、楽天証券の海外先物口座を使ってトレードしていました。
日経平均の陽線・陰線を見てNYダウを売買する。理屈の上ではシンプルですが、実際に注文を出すとなると、また違う景色が見えてきます。
NYダウの取引量が、思いのほか少なかった
トレードを重ねる中で気づいたのが、NYダウの取引枚数の少なさでした。注文を出しても、想像していたよりずっと薄い。世界で有数の株価指数のはずなのに、なぜこんなに取引が少ないのだろうか。正直、戸惑いました。
一方で、同じ口座で目に入ったのが、S&P500の取引量でした。NYダウとは対照的に、こちらは明らかに取引が多い。恥ずかしながら、私がS&P500という指数をきちんと意識したのは、このときが初めてでした。
「NYダウじゃなくてもいいのでは」という発想
取引量の差を目の当たりにして、自然と浮かんだ疑問があります。日経平均-NYダウ手法の「NYダウ」の部分は、本当にNYダウでなければならないのでしょうか。
手法の本質は、「日経平均の陽線・陰線から、これから開くアメリカ市場の値動きを予測する」という構造にあります。だとすれば、対象となるアメリカ側の指数は、NYダウである必然性はないはずだ。むしろ取引量が豊富なS&P500の方が、実際のトレードには向いているのではないか。そう考えるようになりました。
バックテストの試行錯誤
ここから始まったのが、組み合わせを変えながらのバックテストです。まずは素直に、日経平均とS&P500の組み合わせで検証してみました。
さらに、日本側の指数についても選択肢を広げてみようと考え、日経平均の代わりにTOPIXを使うパターンも試しました。日経平均とTOPIXは似ているようで値動きの性質が異なる部分もあり、どちらの組み合わせがより再現性高く機能するのか、いくつものパターンを比較しながら検証を重ねていきました。
正直、地道な作業です。派手な発見があるというより、ひたすら数字と向き合い続けた時期でした。
たどり着いたのは「TOPIX-S&P500手法」
いくつもの組み合わせを試した末にたどり着いたのが、TOPIXの陽線・陰線を見てS&P500を売買する、TOPIX-S&P500手法でした。ロジックは日経平均-NYダウ手法と同じで、対象を日経平均からTOPIXへ、NYダウからS&P500へ入れ替えた形です。サヤ取りのような裁定手法ではなく、あくまで同じ「地合いの持ち越し」の考え方をベースにしたデイトレード手法だ。
きっかけは、通説を疑ったことではなく、実際にトレードをしてみて気づいた取引量の違いでした。理屈から入った日経平均-NYダウ手法に対して、TOPIX-S&P500手法は、現場感覚から生まれた手法だと言えるかもしれません。
手法の研究とブログ執筆には、実はタイムラグがある
ここで少し補足しておきたいことがあります。今こうして手法の成り立ちを記事にしていますが、この一連の試行錯誤をしていたのは、実は10年ほど前のことです。ブログでこの手法について発信を始めたのは、そこから5年ほど経ってからでした。
なぜそんなに間が空いたのか、正直自分でもはっきりとした理由があるわけではありません。ただ、手法を見つけてすぐに人に語れるほど、当時の私は自信を持てていなかったのだと思います。何年もトレードを重ねて、これは偶然ではなく再現性のあるパターンだと自分の中で腹落ちしてから、ようやく発信する気になった。そんな感覚に近いです。
おわりに
理屈から生まれた日経平均-NYダウ手法と、実践の中の気づきから生まれたTOPIX-S&P500手法。生まれ方は違いますが、どちらも「自分の手で確かめる」というところから始まっている点は共通しています。
もし取引量やスプレッドに違和感を覚えることがあれば、その違和感こそが、次の発見のきっかけになるかもしれません。

