日経平均-NYダウ手法、TOPIX-S&P500手法、ゴトー日仲値トレード、4時間足のUSD/CAD、そして新しいCFD手法。ここまでいくつかの手法について書いてきましたが、実はもう一つ、何年も前から続けているものがあります。米国VI(米国VIX指数)の売りです。今回はそのきっかけと考え方を紹介します。

きっかけは、VIXではなかった

最初のきっかけは、実はVIXではありませんでした。7〜8年前、イギリス100(FTSE100)を買い持ちして、毎月の調整金を稼いでいるという人の記事をネットで読んだのが最初です。

その記事をきっかけに関連する情報を調べていくうちに、VIXに行き着きました。調べてみると、VIXは基本的に時間とともに下がっていく傾向がある指数だと知り、そこに興味がわきました。株価指数そのものではなく、恐怖指数と呼ばれるこの指標に、調整金狙いの発想を当てはめられるのではないかと考えたわけです。

値下がり益ではなく、毎月の調整金を狙う

米国VI売りで狙っているのは、VIXが下がることによる値下がり益そのものではなく、毎月発生する調整金(コンタンゴによるプラス)です。VIXは将来の予想値を反映する先物的な性質を持っていて、通常の相場環境では期近が期先より安くなる、いわゆるコンタンゴの状態になりやすいと理解しています。この構造を背景に、保有しているだけで毎月プラスの調整金が積み上がっていく、というのが狙いです。

急騰に耐えられる資金、のはずだったが

VIXは平時は低い水準で推移しますが、相場が荒れると短期間で急騰することがあります。売りで保有している以上、これは当然リスクです。そこで当初は、VIXが100ポイントまで急騰しても持ちこたえられるだけの資金を用意した上で、ポジションを持つようにしていました。

ただ、実際にVIXがそこそこ上昇した場面があり、そのときに初めて気づいたことがあります。想定していた100ポイントという数字は、単純な値動きの耐性としては足りていたつもりでしたが、維持率の考え方が抜けていました。維持率を踏まえると、実際にはその倍くらいの資金を用意しないと、同じ耐性は確保できない可能性があります。机上で「ここまで耐えられる」と計算したつもりでいても、実際の相場で確かめてみるまでは、その計算が本当に十分かどうかは分からないものだと痛感しました。

おわりに

今回はきっかけと考え方だけを紹介しました。実際の建玉の持ち方や、今の運用状況については、また次回書いていこうと思います。